スタッフのチラシを、利用者様と一緒に作り直す
佐賀市天神の就労継続支援B型事業所ALOHAは、動画・音楽・デザイン・ハンドメイドといった制作に取り組む、AWANA系列のクリエイティブB型です。見学に来られた方には、事業所のことをひと目で分かっていただけるよう、紹介チラシをお渡ししています。これまで使っていたチラシは、スタッフが作ったものでした。内容としては十分に伝わるものでしたが、「せっかくなら、このチラシ自体を利用者様と一緒に作り直せないだろうか」という声から、今回のリニューアルが始まりました。
ALOHAでは、動画編集やイラスト・デザインを日々の作業として取り組んでいます。事業所を紹介するチラシは、まさにそのデザインの力を活かせる題材です。「自分たちの事業所を、自分たちの手で紹介する」——外注して出来上がったものを配るのではなく、通っている一人ひとりが関わって仕上げる。それ自体が、ALOHAらしい一つの作業になりました。
話し合い、印刷して確かめ、また直す
制作は、利用者様が液晶タブレット(ペンタブレット)を使ってデザインを進めるところから始まりました。パソコンの画面の中だけで完結させず、こまめに紙へ印刷して確かめたのが、今回の進め方の特徴です。画面で見るのと、実際に手に取って見るのとでは、文字の大きさや余白の印象が変わってきます。だからこそ、印刷しては机に並べ、スタッフと利用者様で一緒に見比べながら、気になったところを一つずつ直していきました。
- 載せる情報を整理する見学に来られた方が知りたいことは何かを話し合い、事業所の場所、作業内容、一日の流れ、送迎や昼食などを書き出しました。
- 液晶タブレットでデザインする利用者様が実際に手を動かし、レイアウトや色、マスコットのイラストを描いていきました。
- 印刷して、みんなで確かめる紙に出力して机に並べ、「文字が小さくないか」「見やすいか」をスタッフと一緒に確認しました。
- 話し合いながら修正する気になった点を出し合い、直しては、また印刷して確認。この繰り返しで少しずつ仕上げていきました。
やり取りの中では、最初は線画だったマスコットのイラストに色がつき、佐賀駅からの道のりを手描きの地図で描き足すなど、少しずつ「ALOHAらしさ」が形になっていきました。下の写真は、色をつける前の下書き(左)と、仕上がったチラシ(右)を並べたものです。一枚のチラシが出来上がるまでには、こうした確認と修正の積み重ねがありました。
チラシに込めた「ALOHAの一日」
新しいチラシには、見学を考えている方が「通うとどんな一日になるのか」を思い描けるよう、ALOHAの一日の流れを載せました。就労継続支援B型は、体調や生活リズムに合わせて、無理のないペースで通えるのが特徴です。ALOHAの一日も、朝のミーティングで体調を確認するところから始まり、振り返りの時間で一日を締めくくる、ゆるやかな区切りのある流れになっています。
- 09:00開所
- 10:00朝のミーティング体調確認・一日の目標共有
- 10:30午前プログラム
- 12:00昼食持参・外出もOK
- 13:00午後プログラム案件制作・撮影外出・就職支援など
- 15:30振り返りタイム成果共有・次回に向けた計画
- 16:00終礼・解散送迎
今回のチラシづくりも、午後の「案件制作」の時間から生まれた成果のひとつです。事業所を紹介する一枚が、日々の作業の中で形になっていきました。無理なく続けられるように、通所は週1日から5日まで、その人のペースに合わせて選べます。
見学に来られた方へ、安心して選んでいただくために
チラシには、一日の流れのほかにも、見学のときによく聞かれる情報をまとめました。通いやすさに関わる部分なので、ここでも紹介しておきます。まず送迎は、片道30分の範囲であればご利用いただけます。通所の負担を減らせるかどうかは、続けられるかに直結する大切なポイントです。
昼食は1食200円でご用意しています(持参や外出も自由です)。事業所には休憩スペースとドリンクサーバーも備えており、作業の合間にひと息つける環境を整えています。作業内容は、動画編集・イラスト・デザイン・音楽制作に加えて、軽作業もあります。「初心者だから」と身構える必要はありません。設備や講座を用意しているので、「やってみたい」という気持ちから少しずつ始められます。工賃はチラシに1時間あたりの目安として250円と記載していますが、スキルや作業内容によって変動します。こうした条件面も、見学のときに遠慮なくご確認ください。
「紹介する」ことも、ALOHAの立派な作業
今回のチラシづくりを通してあらためて感じたのは、「自分たちの事業所を紹介する」という行為そのものが、利用者様にとって意味のある作業になるということです。誰かに伝えるために情報を整理し、見やすいレイアウトを考え、印刷して確かめ、意見を出し合って直していく。この一連の流れは、動画制作やデザインの案件と同じように、企画から仕上げまでを一緒に体験できる場になりました。
そして何より、出来上がったチラシは、これから見学に来られる方の手に実際に渡っていきます。自分が関わったものが、誰かの「行ってみようかな」のきっかけになる——そんな手応えを感じられることも、ALOHAが大切にしたい体験のひとつです。日々の小さな取り組みが、次の誰かの一歩につながっていく。今回のチラシは、その象徴のような一枚になりました。
佐賀でクリエイティブなB型をお探しの方へ
佐賀市・佐賀県で就労継続支援B型を探している方、「動画やデザイン、音楽づくりに関わってみたい」という方は、ぜひ一度ALOHAをのぞいてみてください。今回ご紹介した新しいチラシは、見学のときに直接お渡ししています。ご本人はもちろん、ご家族や支援機関の方からのご相談も歓迎しています。見学や相談は随時受け付けており、オンラインや電話での対応も可能です。「まずは話を聞いてみたい」だけでも構いません。あなたの「やってみたい」を、一緒に形にさせてください。