窓際の席でエレキギターを構え、ノートパソコンを前に音楽制作に取り組むALOHAの利用者様
音楽制作に取り組む利用者様。同じ方が、別の時間には動画編集にも向き合っています。

「どちらかを選ばないとダメですか?」と聞かれます

ALOHAには、映像制作・編集、音楽制作・レコーディング、グラフィック/Webデザインという制作の柱があり、2026年6月からはハンドメイド部門も加わりました。見学に来られた方に活動内容をご説明していると、うれしそうに悩まれる場面があります。興味を持っていただけたものが、ひとつではないときです。

そして時々、こう聞かれます。「やりたいことが2つあるけど、どちらかを選ばないとダメですか?」

この質問が出てくる背景は、なんとなく想像がつきます。ひとつに決めて、それを続けることが正しい——そう思われている方は少なくありません。途中で別のことに手を出すのは中途半端だと、これまでどこかで言われた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

けれどALOHAでは、そんなことはありません、とお伝えしています。

ひとつに絞る方も、作業を分けている方もいます

実際の通所の様子をご紹介すると、ひとつの作業に絞って腰を据えて取り組んでいる方もいれば、作業を分けて進めている方もいらっしゃいます。

たとえば、動画編集と音楽制作。たとえば、ハンドメイドとイラスト。1日の中で切り替える方もいれば、曜日ごとに分けている方もいます。どちらが良い・悪いということではなく、その方に合う形が違うというだけのことです。

この記事の写真は、どちらも同じ日の事業所の風景です。1枚目はギターを手にしている場面、2枚目は編集ソフトの画面に向かっている場面。音楽と動画、両方に取り組んでいる方の、それぞれの時間を切り取ったものです。

ノートパソコンの編集ソフトでテロップ作業を進める手元と、操作手順を書き留めた手書きのノート
動画編集の作業風景。手元のノートには、操作の手順が自分の言葉で書き留められています。

2つやりたい理由は、人それぞれです

作業を分けている方に理由を伺うと、返ってくる言葉はさまざまです。実際にお聞きしたものを、いくつかご紹介します。

「自分が作成した音楽のミュージックビデオを作りたい」。曲を作るところまでは音楽の作業、それを映像にするところは動画の作業。ひとつの完成形にたどり着くために、たまたま2つの分野が必要だった、というケースです。

「ハンドメイド作品を入れるパッケージのデザインもやってみたい」。作品そのものと、それを包むもの。手に取る人のことを考えていくと、自然に隣の分野へ関心が伸びていきます。

「スキルの幅を広げて、様々な依頼を受けれるようになりたい」。これは、その先を見据えた理由です。できることがひとつだけより、2つあったほうが受けられる仕事は増える。長い目で考えた結果としての、かけもちです。

並べてみると、どれも「散らかっている」のではないことが分かります。むしろ、作りたいものや、なりたい姿がはっきりしているからこそ、必要な作業が2つになっている。そういう順番なのだと思います。

組み立て方は、一緒に考えます

とはいえ、やりたいことを全部並べれば、そのまま形になるわけではありません。時間には限りがあります。

そこでALOHAでは、通所の日数と、何をメインで進めていきたいかをもとに、組み立て方を一緒に考えていきます。ALOHAの通所日数は週1〜5日で、在宅ワークとの併用も可能です。週2日の方と週5日の方とでは、無理なく回せる形は当然変わります。

「メインはどちらか」をはっきりさせておくことも、意外と大切です。両方を同じ重さで進めようとすると、どちらも中途半端になってしまうことがあるためです。軸になる作業を決めたうえで、もう一方をどう置くか。この順番で考えると、この先の見通しが立てやすくなります。

もちろん、最初に決めた形を守り続ける必要もありません。やってみて合わなければ変えられますし、片方に集中したくなったらそうしていただいて構いません。日々のヒアリングと振り返りの中で、そのつど調整していきます。

ひとつに絞るという選び方も、同じように大切にしています

ここまで「2つやっても大丈夫」という話を続けてきましたが、複数やることを勧めているわけではありません。

ひとつの作業をじっくり深めていく進め方には、それにしかない良さがあります。同じ作業を繰り返す中で見えてくること、手が覚えていくこと。分けたほうが伸びる方もいれば、絞ったほうが伸びる方もいます。

ALOHAが避けたいのは、「ひとつに絞らなければならない」という思い込みのせいで、やってみたかったことを最初から諦めてしまうことです。決めるのはご本人で、その決断はいつでも変えられる。そこだけは、はっきりお伝えしておきたいと思っています。

利用者様のやりたいことに、柔軟に対応できる体制があります

複数の作業を並行して進められるのは、事業所の側にその体制があるからです。ALOHAには映像・音楽・デザイン・ハンドメイドの各分野に機材と作業環境がそろっていて、部門をまたいで動くことに制約を設けていません。

そして何より、スタッフがそばにいます。「やりたいことが2つある」と言い出しにくいと感じる方もいらっしゃいますが、その相談自体を歓迎しています。気軽にご相談ください。

佐賀でB型をお探しの方へ

佐賀市・佐賀県で就労継続支援B型の利用を考えている方で、「やってみたいことが複数ある」「作業内容を決めきれていない」という方は、ぜひ一度ALOHAをのぞいてみてください。ご本人はもちろん、ご家族や支援機関の方からのご相談も歓迎しています。見学や相談は随時受け付けており、Google Meet・Zoomでのオンライン相談や、お電話での対応も可能です。まずは「話を聞いてみたい」「雰囲気だけ見てみたい」だけでも構いません。

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